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事業主の生活費はどのように記帳?

女性

先生、事業主の生活費をどう記帳するか、という質問はカスタマーセンターに大変多く寄せられる質問なんです。前回、生活費は「事業主貸」勘定で処理すると伺いましたが、そのあたりをもう一度詳しく教えていただけますか?

先生

いいですよ。具体的に振替伝票の形で説明すると、こうなります。

【仕訳例6】11月21日、事業主は生活費として現金10万円を事業用普通預金口座から引き出した。

振替伝票
女性

この仕訳は、以前、預金出納帳のお話し(「預金出納帳から入力できる取引(その1)」)にも出ましたね。

引き出したお金を何に使ったかは記帳しなくてよいのですよね?

先生

はい。事業の帳簿ですから、プライベートな支出の明細まで記入する必要はありません。

女性

では、別の例でお願いします。事業用口座から個人的な支出が引き落とされている場合はどうしますか?

先生

100%個人的な費用であれば先ほどの例と同じです。摘要には支払先を記入しておけばいいでしょう。

【取引例49】12月22日、プライベートで利用の携帯電話料金1万円が事業用口座から引き落とされた。

預金出納帳から入力する場合

【預金出納帳】普通預金-いろは銀行(出)
日付/番号
コード
相手科目
摘要
預入
引出
H28/12/22
1499
事業主貸 携帯電話料金
 
 10,000
預金
49
 
       

振替伝票から入力する場合


振替伝票
女性

では家事と事業で共用の支出であった場合はどうしますか?

先生

その場合の記帳方法はいろいろ考えられますが、一旦全額を経費として記帳して、期末に家事分を振り替える仕訳を入力する方法がよいと思います。

以前もちょっとお話ししましたが、毎月の引落しのときには預金出納帳から次のように引き落とされた全額をいったん経費として記帳しておきます。

たとえば毎月、事務所付き住宅の電気料金(11月支払分20000円、12月支払分21000円)が事業用口座より引き落とされ、この料金のうち60%は家事で消費したものであるとします。

11月の引落時

【預金出納帳】普通預金-いろは銀行(出)
日付/番号
コード
相手科目
摘要
預入
引出
H28/11/24
2500
水道光熱費 11月分
 
 20,000
預金
12
0001
電気料金      

12月の引落時

【預金出納帳】普通預金-いろは銀行(出)
日付/番号
コード
相手科目
摘要
預入
引出
H28/12/26
2500
水道光熱費 12月分
 
 21,000
預金
13
0001
電気料金      
女性

毎月の引落の段階では、家事按分については特に何もしなくてよいのですね。

先生

そうです。 そして決算のとき、一年間の合計額に家事で消費した60%を掛けてこれを事業主の生活費として経費から減額します。

この例では、開業日以後支払った11月と12月の電気料金の合計が41000円だったので、決算の時に次のように振替を行います。この仕訳は、振替伝票から入力します。

【仕訳例50】決算時電気料金の家事按分の振替

振替伝票
女性

会計ソフトを使っていれば年間の合計額の集計はカンタンですね。合計額は財務諸表でも元帳でも確認できますね。

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