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掲載日2011年1月18日
年が明けて、経営者の皆様は新たな気持ちで経営に取り組まれていることでしょう。今回は標題について、個人的な考えをお話させてください。
会社が成長するためには、実に多くの投資を必要とします。中でも重要な投資の一つが「人」です。
中小企業では人材不足がいつの時代でも言われていますが、経営者が給料の抑制ばかりを考えていて人への投資をしなければ、優秀な人材は永遠に採用できず人材不足は解消しないのです。
また、生産効率が良くなると分かっていながら、まだ使える・もったいないと言ってすべき設備の更新をずるずると先送りにする経営者もいます。そうこうしているうちに最新設備を導入した競合他社に、自社の仕事を奪われて売上がダウンしてしまうのです。
筆者の経験から言えば、投資を怠る会社は現在成長していたとしてもその成長は長く続かず、いずれは経営不振にあえぐことが多いのです。
オーナー経営者が殆どの中小企業の大きな武器は、迅速な意志決定を行える点にあります。
企業を取り巻く経営環境の変化に迅速に対応し、必要な策をスピーディに打てるのが強みなのです。オーナー自らが旗を振るため、出店にしろ閉店にしろ、「社内の関係部署とよく協議し、話しあって」などという無駄な時間は存在しません。
そのため、トークトークの連続で出店が遅れたことによって儲けが減少したり、閉店遅れからくる損失の増大をまねくことがありません。
会社が資金を調達する方法は、大きく3つあります。
まず一つは出資を受け入れること、「株式を発行して資本の払い込みを受けること(増資)」です。増資での資金調達は経営権の問題がからんでくるため、中小企業では難しい選択肢です。
もう一つは儲けること。資金の裏付けのある利益を毎期計上することです。世の中小企業の多くが赤字決算であることを考えると、永続的に利益を出し続けることは実際問題として非常に難しいことですが...。
また、当たり前のことですが儲けによる資金調達では、資金が流失して一番資金の必要な赤字の時に資金の調達ができないことになります。さらに、黒字決算を継続していても多額な投資が必要な時には、自社が蓄えた利益(資金)だけではとても足りないということもあるでしょう。
そして最後が第三者からの調達、融資(社債等も含む)です。融資では、銀行からの借入が一般的と言えるでしょう。利息を気にする経営者の方もいますが、経営を圧迫する程の多額な借入や高利は、まともな融資とは言えないのでここでは考えません。
銀行融資では、赤字決算にあっても資金融資を受けられる可能性もあり、また設備投資に必要な多額な資金の融資にも対応してくれます。これ以上の説明は不要ですね、銀行との付き合いは、経営者のとても重要な仕事なのです。
(2025年4月30日掲載)
(2025年4月30日掲載)