2006年8月掲載
お中元と会社の評価
会社は大切な取引先に対しては間違いなくお中元を送ります。昨今は景気を反映してお中元予算が大幅に削られています。そのため、お中元を送る相手先の選別とその金額決定は慎重に行われており、多くの会社では受け取るお中元の数も減少傾向にありますが、お中元には、御社と今後も良好な関係を維持してお付き合いをしいきたい、というメッセージが込められているので、受け取る側もその気持ちが嬉しいものです。色々な会社からいただいた今年のお中元ですが、その中には銀行からのお中元はあるでしょうか?
銀行は常に取引先をランク付けしており、大切な取引先には必ず相応の金額のお中元を贈ります。これまでお中元のきていなかった銀行から新たに届いた場合、それは会社の銀行でのランクが上がり、優良な取引先として認定されたということです。与信枠の拡大や金利の引き下げなどの取引条件の優遇を話してみるのもいいかもしれませんね。
税理士 田中利征
自己株式の活用法
自己株式とは自社の株式のことです。株式公開企業が、自己株式を証券市場から購入(取得)することは、資本金の払い戻し(減資)と考えることも可能なため、会社の資本を維持することに重点を置く立場からは、原則として禁止とされていました。
他方、海外の法規では会社の自己株式取得を認めている場合も多く、また、経済界からの要望もあって、ついに平成13年の商法改正で、自己株式の取得は原則自由とされ、従来の正反対の取り扱いとなりました。
自己株式はストックオプションを導入する大企業などで積極的に活用されています。そのため、ストックオプションと関係のない中小企業では活用先のない制度、と考えている方もいるようですが、これは大きな間違いで、中小企業にあっては一番の難題とも言える相続・事業承継で、オーナーの株を会社が買い取ることで納税資金の手当てなどに活用することができるのです。
税理士 田中利征
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