2006年12月掲載
ホワイトカラーエグゼンプションとは?
いわゆるホワイトカラー労働者に対する労働時間規制を適用免除することで、「労働時間規制撤廃制度」「自律的労働時間制度」とも呼ばれます。聞き慣れない言葉だけに認知度も低く、日本労働組合総連合会が、全国の20〜40代の働く男女約1,000人を対象に行ったインターネットアンケート調査によると、「名前は聞いたことがある−18.4%」、「内容まで知っていた−9.0%」との数値が出ています。
ホワイトカラーエグゼンプションは、今年6月に厚生労働省が素案を示しており、早ければ2007年の国会を経て、2008年度にも法律として施行される可能性があります。事業主にとっては「残業代を払わなくてもいい」、「人件費の計算が容易」、「給与計算の手間が軽減」等メリットの多い制度ですが、適用される側の労働者にとっては露骨な賃金減少につながる可能性も指摘されており、多くの人にとって今後注目すべき制度ではあります。
税理士 田中利征
借入の準備は必要のない時でも
賞与の時期が近づきました。賞与の支給は臨時多額な支出となるため、資金繰りに与えるインパクトも大きなものになります。そのため多くの会社では、賞与支給による資金繰りへの影響を平準化するため、金融機関から借入をおこして、6ヶ月以内に返済する計画をたてたりします。
銀行をはじめとする金融機関では、賞与資金のような資金使途の明確な融資のハードルは、低めに設定しているものです。ただし、簡単安易に考えて融資に失敗する企業が多いのも事実です。資金が必要となる日から逆算して十分な時間的余裕をみて融資の相談をスタートさせましょう。
融資には決算書や試算表などの書類が必要となります。必要な書類の準備は借入を検討してから用意をはじめるのでは明らかに遅すぎます。書類の準備・作成が間に合わずに融資の機会を逃したら大問題でしょう。こうした事態に陥らないためには、借入の要否に関係なく、試算表や資金繰り表などの基本資料は、毎月経営成果を正確に表す状態で作成しておかなければなりません。
税理士 田中利征
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