2008年10月掲載
見直される成果主義!
成果を上げた社員に多くを配分する、一時多くの企業に導入された成果主義ですが、ここ数年見直しを行う企業が増えています。
その理由は、従業員が自分の成績を最優先とし、会社全体のことを考えなくなる、という成果主義のマイナス面が強く現れてきたからです。
一部営業代行会社などで成果主義が順調に機能しているケースは少数派であり、成果主義を導入した会社では、会社組織への貢献を軽視する従業員が増えて組織力が低下しています。
そのため、成果主義の問題点を修正し、後輩の育成や組織貢献に取り組む社員の評価を適正に行える人事制度を構築する会社が増えています。
税理士 田中利征
社長が会社にお金を貸す場合の注意点
中小企業では、会社の資金繰りが厳しくなると、社長(役員)から資金を借り入れることがよく行われます。
この借入は、貸借対照表上、(役員)借入金として計上されます。
社長からの借入も、他の金融機関からの借入同様に、金銭消費貸借契約書を作成しておく方がいいでしょう。
長期間にわたり返済されない状態が継続している借入金で、金銭消費貸借契約書がなく返済条件の定めがないようなケースでは、借入金は実質社長から会社への資金贈与(返済不要)なのではないか、と税務当局から指摘を受ける可能性もあります。注意が必要です。
また、役員借入でよく質問を受けるのが、利息を役員に支払わなければならないのか、という点です。
結論から言えば、利息の支払いを行わない無利息借入でも税務上の問題は生じません。
税理士 田中利征
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