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2010年12月掲載

年末調整とは

所得税は、暦年課税となっています。暦年課税とは、その年の1月1日から12月31日までの所得に対し、税金を計算し、納付するということです。

給与所得者である会社員は、年末調整によって1年間の所得税を確定させ、精算・納付していることになります。そのため、年末調整は1年間の所得が確定する月となる12月に行うのが通常です。会社員にとっては、年末調整が個人事業者の行う所得税の確定申告・納税に相当することになるのです。

なお、年末調整が終了した後に、給与の追加払い(計算違い等)があったり子供が産まれたりすることもあります。年末調整後に所得税額に変動が生じる場合は、面倒でも年末調整をやり直すことになります。これは再調整と呼ばれます。

税理士 田中利征

賞与支給時に年末調整はできるのか

年末調整は、原則としてその年の最後に支払う給与にあわせて行います。しかし、年末の賞与が通常の給与より先に支給される場合は、その賞与を本年最後に支給する給与とみなして、その賞与の支給の時に年末調整を行うこともできます。

この場合には、賞与を支給する時点で、後に支給する12月分の通常の給与額を見積もり、その見積った給与の額に対する徴収税額を含めたうえで、年末調整を行う必要があります。

見積もった給与額が、後に実際に支払う給与額と異なることは多々あるでしょう。こうした場合は、年末調整後に支給する通常の給与で、再度年末調整を行わなければなりません。このように年末調整を再度行うことを、年末調整の「「再調整」と呼んでいます。

税理士 田中利征

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