スタートした「すまい給付金制度」
消費税率を引き上げると住宅が売れなくなるのでは
そんな心配を解消するために考えられた施策が「すまい給付金制度」です。
すまい給付金は、消費税率8%時は収入の目安が510万円以下の方を対象にして最大30万円、さらに10%時は収入の目安が775万円以下の方を対象にして最大50万円を給付する制度です。
住宅購入支援策としては既に住宅ローン減税があります。住宅ローン減税は、所得税等を減額する制度であるため、収入が低く(所得税等が少なく)なると減税の効果も小さくなります。「すまい給付金制度」は、住宅の購入者に対して直接給付金を支給することで、この減税の効果が小さくなる収入層の方に対しても消費税率引上げによる負担の軽減をはかることで、住宅の購入を支援しようとする制度です。
税理士 田中利征