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マイナポータルって何?

マイナンバーの導入が次第に近づいてきてマイナンバー関連の話題も多くなりました。最近記憶に残ったところでは、「マイナポータルって何ですか」という質問を続けて受けました。

「マイナポータル」とは、行政機関がマイナンバー制度で管理しているマイナンバーの付いた自分の情報を、いつ、どことやりとりしたのかを確認したり、行政機関からのお知らせなどを自宅のPC等から確認できたりするインターネット上のポータルサイトのことです。

具体的には、社会保険料の支払金額や確定申告等を行う際に参考となる情報の入手等が行えます。 また、引越しなどの際の官民横断的な手続のワンストップ化や納税などの決裁をキャッシュレスで電子的に行うサービスも検討されています。

なお、なりすましの防止等、情報セキュリティに十分に配慮する必要があることから、マイナポータルを利用する際は、個人番号カードに格納された電子情報とパスワードを組み合わせて確認する公的個人認証が採用される予定です。

多分便利であろうマイナポータルですが、その利用開始は平成29年1月からとされており、まだ少し先なのが残念ではあります。

税理士 田中利征


医療費控除が簡単になる?

政府は、マイナンバー制度を活用した場合の確定申告の利便性向上策の1つとして、医療費控除制度への適用を6月22日に公表しています。平成29年1月からの利用開始が予定されている「マイナポータル」では、行政機関が保有している自分の情報や、行政機関から自分へと届く必要なお知らせ等を、自宅にあるパソコンから簡単に確認できます。

「マイナポータル」のサービスが提供されると、医療保険者は、医療を受けた個人に対して自己負担額等を記載した医療費情報を、その人のマイナポータルへ通知することが可能となります。そこで、個人が電子申告で所得税の確定申告をする場合には、この通知を受けた医療費情報を医療費控除の証明として活用することを認めようというものです。領収書の添付を省略するには領収書の記載内容を入力しなければならない現在のシステムと比較しても、より簡単なシステムとなるようです。

ただし、ドラッグストアで購入した市販薬の代金、通院のために利用したタクシー代などは医療費情報にのることはありません。そのためこれらの費用について医療費控除を受けようとすれば、領収書の保存と提出が現在と同じく必要である点はとても残念です。

税理士 田中利征

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