経理・法律に関する情報
税理士田中先生のワンポイントアドバイス
チップは経費にできるのか?国外の金融機関にある外貨預金の取り扱い
(2025年12月26日掲載)
ご存知ですか?この情報
2026年度税制改正大綱−法人税編他−2026年度税制改正大綱−個人所得課税編−
(2025年12月26日掲載)
2026年1月掲載
2025年12月19日、令和8年度(2026年度)税制改正大綱が与党によって発表されました。今回の税制改正大綱は、多岐にわたる重要な改正項目があり、個人の所得税、資産形成、企業支援など、様々な分野に影響を及ぼします。
本稿では、法人税を中心に主な改正点について解説していきます。
所得800万円以下の部分に対する15%の軽減税率が2027年(令和9年)3月31日まで延長されます。
ただし、所得金額が10億円を超える大規模な事業年度については、税率が15%から17%へ引き上げられます。
即時損金算入ができる取得価額が、現行の30万円未満から40万円未満に引き上げられます。また、 適用期限がさらに3年間延長され、2029年(令和11年)3月31日までとなります。
中小企業向け制度は、現行の要件・控除率が令和8年度(2026年度)については維持されます。ただし、大企業向けの賃上げ促進税制は令和7年度末で廃止となり、賃上げ促進税制全体では縮小されます。
国内における高付加価値型の設備投資を促進するための新たな税制として、「特定生産性向上設備等投資促進税制」が創設されます。
福利厚生の「食事代補助の非課税」が約40年ぶりに見直され、非課税限度額が大幅に引き上げられます。従業員への食事補助を非課税とするには、所得税法上の「現物給与」の例外規定を満たす必要があります。
NISA(少額投資非課税制度)について、次世代の資産形成を支援するため、つみたて投資枠の対象年齢が18歳以上から0歳まで拡充されます。0歳から17歳の子どもを対象とした年間投資枠は60万円、非課税保有限度額は600万円となります。
これまで雑所得として総合課税が適用されていた暗号資産取引について、金融商品取引法等の改正を前提に、株式等と同様の申告分離課税が導入されます。
親や祖父母が子や孫に教育資金を一括贈与した場合に、最大1500万円まで贈与税が非課税となる「教育資金贈与の非課税措置」は、令和8年(2026年)3月末で、延長されずに終了します。
中小企業の円滑な世代交代を支援するため、法人版・個人版の事業承継税制の特例承継計画の提出期限などが延長されます。
企業の実効税率が15%未満の場合に差額を課税する新ルールが経済協力開発機構(OECD)を中心とした国際的な枠組みで合意されました。2026年(令和8年)4月1日以後に開始する会計年度から適用されます。
沖縄の観光地形成促進地域や産業イノベーション促進地域等における法人税額の特別控除制度について、対象を一部見直した上で2年間延長されます。
持分なし医療法人への移行を促す制度が3年間延長されます。
令和9年度分より、償却資産に係る免税点が現行の150万円から180万円に引き上げられる予定です。
法人の期末時価評価課税の見直しなど、投資環境整備に向けた検討が引き続き行われています。
税理士 田中利征
2025年12月19日、令和8年度(2026年度)税制改正大綱が与党によって発表されました。今回の税制改正大綱は、多岐にわたる重要な改正項目があり、個人の所得税、資産形成、企業支援など、様々な分野に影響を及ぼします。
本稿では、所得税の主な改正点について解説していきます。
所得税の「年収の壁」が、令和8年(2026年)から160万円から178万円へと引き上げられます。この改正は、物価上昇に対応するとともに、低中所得層への特例措置が上乗せされたものです。
令和8年(2026年)から、所得税の基礎控除が物価上昇に連動して見直されることになります。具体的には、直近2年間の消費者物価指数(総合)の上昇率を踏まえ、原則(本則)58万円から62万円へ引き上げられます。
給与所得控除の最低保障額が、基礎控除と同様の仕組みで、令和8年(2026年)から65万円から69万円へ引き上げられます。
基礎控除や給与所得控除の見直しに合わせて、各種控除の対象となる「合計所得金額要件」も令和8年(2026年)から増加します。
具体的には、次のとおりです。
本改正により、配偶者控除や扶養控除の適用判定に用いられるボーダーラインも見直され、パートやアルバイト収入が多少増額しても扶養対象から外れにくくなるよう調整されます。
令和9年分以降の所得税・住民税について青色申告特別控除の見直しが行われます。電子対応ができている納税者の控除額は引き上げがされ、紙対応の納税者には大幅に控除額に制限が入ることになります。
物価上昇を考慮してマイカー通勤の通勤手当の非課税限度額が引き上げられます。
2026年以降も、認定住宅・ZEH水準・省エネ基準適合住宅の借入限度額や控除期間(13年)が維持され、2025年末までだった適用期限が、2030年(令和12年)12月末入居分まで延長されます。
税理士 田中利征
(2025年12月26日掲載)
(2025年12月26日掲載)