青色申告ソフト青色申告の基礎知識や帳簿作成などについて実践的な内容をご案内するコーナー青色申告の基礎知識(青色申告ガイダンス)

開始残高について

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ところで、[設定業務]メニューには「開始残高登録」というメニューがあります。開業初年度から「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」を使われる方は、この「開始残高登録」には登録の必要はありません。この項目はとばして次に進んでください。

開業して2年目以降の方が「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」を導入されるときは、この「開始残高登録」にスタートの金額を入力しなければなりません。「わくわく青色申告」もしくは「わくわく財務会計」で青色申告をするには、会計年度の開始日の残高(=前年度からの繰越額)を入力します。

この前年度からの繰越額を登録するメニューが、[開始残高登録]です。開始残高登録処理の操作手順は次のとおりです。

  1. メニューから[開始残高登録]アイコンをクリックして開きます。
    設定業務メニュー
    [勘定科目登録]や[補助科目登録]画面を開いていた場合にはナビから選択できます。
    ナビメニュー
  2. [開始残高登録]画面が開きます。画面右上の[設定]ボタンをクリックします。
    開始残高登録
  3. それぞれの勘定科目の金額欄にキーボードを使って数字を入力してゆきます。金額は、勘定科目の性質によって借方(左側)・貸方(右側)のどちらか一方にのみ金額が入力できます。開始残高に登録する内容は、この後の説明を参考にしてください。
    開始残高登録
    ちなみに背景が水色の行は分類の合計が自動的に集計表示されるところです。入力はできません。
  4. 補助科目が登録されている科目の行には右端に「有」と表示されています。行をクリックすると右側にその科目の補助科目が表示されます。補助科目の開始残高も忘れずに入力しましょう。
    開始残高登録
    上の例では、普通預金に50万円の残高があって、その内訳が入金用口座に30万円、出金用口座に20万円であることがわかります。
    科目は科目、補助科目は補助科目で金額を入力します。「その他」には科目金額と補助科目合計に差額があるとき、その差額が表示されます。差額もチェックして入力もれや間違いがないかを確かめてください。
  5. すべての金額を入力したら[登録(F12)]ボタンをクリックして内容を保存します。

開始残高に登録する内容は、前年度決算書の貸借対照表の金額すべてです。現預金、固定資産、負債など貸借対照表に記載されている残高はすべて入力します。

ただし、前年度の「青色申告控除前所得」および「事業主借」「事業主貸」勘定は、期首の時点で「元入金」勘定に精算するため、これらの残高はゼロとします。

元入金への精算計算は次のようになります。

元入金への精算計算

※来期以降は、この計算は「わくわく青色申告」や「わくわく財務会計」が自動的に行います。

前年度の貸借対照表を作成されていない場合は、今年の分から貸借対照表を作成することになります。1月1日時点の現金・預金・売掛金・固定資産・買掛金・負債などの科目の金額を全て入力します。ただし売上や仕入、経費は入力する必要がありません1月1日時点では、今年度分の売上や仕入経費はまだ発生していないからです。入力が終わったら、貸借それぞれの合計金額の差額を「元入金」に入力します。これで貸借金額が一致します。貸借金額の合計額は必ず一致するようにします。

開始残高は、何度でも変更ができます。一度に入力ができなくても、わかるところから少しずつでも登録して決算までに完成させるようにします。

開始残高は正しく入力すると必ず貸借の合計金額が一致します。

「わくわく青色申告」や「わくわく財務会計」では、貸借金額の合計額が一致していない場合でも残高の登録はできますが、そのままでは簿記のルール上正しい状態ではないため、その年度の決算書は作成できないようにしています。決算書作成までに正しい残高に修正してください。

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