青色申告ソフトよくある質問と回答

開業初年度の経理処理について教えてください(個人事業の場合)

回答

開業時の経理処理についてお問い合わせの多い項目を掲載しています。仕訳は、一般的な例を挙げてご説明しておりますが、個別の経理処理に関しましては、税務署または税理士にご相談ください。

税理士 田中利征

開業初年度の会社データの作成方法

会社データは、開業の年の1月1日から12月31日を会計期間として作成します。

「新規会社データ作成」処理で会社設立年の会社データを作成するときは、会計期間の開始日を開業年の1月1日、終了日を12月31日として作成してください。個人事業の場合は、会計期間は1月1日〜12月31日で固定され任意に変更することはできません。

開業時の仕訳 (元入金の計上)

事業開始のため、普通預金口座を開設し預金を預け入れたときの仕訳例です。

仕訳例

預金出納帳から入力するときは、相手科目を[1900 元入金]として、「預け入れ」側に金額を入力します。

開業前に支払った準備費用の仕訳

開業日の日付で「開業費」勘定に計上します。

開業準備のために開業日より前に費消した費用の計上は、開業日の日付で伝票を作成します。
次の例は、開業費を現金で支払ったときの例です。

仕訳例

現金出納帳から入力するときは、相手科目を[1481 開業費]として、「支払い」側に金額を入力します。

開業費のその後の処理

期末に「開業費償却」勘定へ振り替えて全額損金処理、が一般的です。

開業費は全額損金処理、または繰延資産として扱い5年間均等償却します。青色申告の場合は、その年の赤字を5年間繰り越すことができますので極めて高額な開業費でなければ、全額損金処理(経費処理)するのが一般的な会計処理です。

仕訳例

この仕訳は、「振替伝票」で入力します。出納帳からは入力できません。

「わくわく青色申告」には「開業費償却」勘定は初期状態では登録されていません。「勘定科目登録」で「営業外費用」の区分に登録するか、「2680 繰延資産償却」の名称を変更してご利用ください。

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